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ownershipの意味とは?必要性や持っている人の特徴を分かりやすく解説

ownership(オーナーシップ)とは、個人が自身に与えられた仕事やミッションに主体性を持って取り組む姿勢のことで、リーダーシップと同様に、ビジネスパーソンにとって重要な姿勢だと考えられています。

今回は、オーナーシップとリーダーシップの違いやオーナーシップを持っている人の特徴、従業員のオーナーシップを育むメリットなどについて解説していきます。


目次[非表示]

  1. 1.オーナーシップ(ownership)とは?
  2. 2.リーダーシップとオーナーシップの違い
  3. 3.今、オーナーシップが求められる理由とは?
  4. 4.オーナーシップを持っている人の特徴とは?
  5. 5.従業員のオーナーシップを育むメリットとは?
  6. 6.部下のオーナーシップを育む方法
  7. 7.オーナーシップを身に付ける研修等はストレッチクラウドへ
  8. 8.まとめ
  9. 9.よくある質問
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オーナーシップ(ownership)とは?

ownership(オーナーシップ)の「owner」は、英語で「所有者」を意味します。つまり、オーナーシップとは、個人が仕事やミッションを自らの意志で「所有している」状態のことで、当事者意識を持って向き合う姿勢のことを言います。

オーナーシップを持っている人は、自分の仕事を「上司に指示されたからやっている」という受け身の姿勢で捉えることはありません。

「自らの意志で選んだ仕事」だと捉えるため、主体的に行動することができます。その結果、その人らしいパフォーマンスを最大限に発揮することができるのです。

また、弊社が大切にしている「アイカンパニー(自分株式会社)」の考え方としても、オーナーシップは重要です。

「アイカンパニー」とは、主体的に自らのキャリアを形成するうえで参考になる考え方で、自分自身のやりたいことを実現するために、周囲との関係性の中で信頼を構築する必要性があることを説いています。

人間は合理的な判断をするだけではなく、感情で判断をすることも多くあります。そのため、感情が入りやすい「自分のこと」に関しては判断することが難しく、悩んでしまうことが多くあります。

だからこそ、「アイカンパニー」という考え方で、自分自身を客観的に捉えることで、変わり続けていくことができます。



リーダーシップとオーナーシップの違い

オーナーシップは「リーダーシップ」と混同されやすい言葉ですが、両者の意味は異なります。

リーダーシップとは、チームが目標を達成できるようにメンバーをまとめ上げたり、業務を円滑に進められるように支援したりする姿勢のことで、チーム全体のマネジメントに資するスキルだと言えます。

これに対してオーナーシップは、当事者意識を持って業務を遂行することで自身のパフォーマンスを最大化させる資質のことで、セルフマネジメントに欠かせない要素だと言えます。

リーダーシップがチームや他者に対する姿勢であるのに対し、オーナーシップは自分自身に対する姿勢であるという点で両者は異なります。

▼リーダーシップに関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。
リーダーシップとは?今の時代に求められるスタイルは?

今、オーナーシップが求められる理由とは?

今、VUCA(※)の時代と言われるように、ビジネスにおいても「いつ何が起きても不思議ではない」「何が正解なのか分からない」という難しい時代を迎えています。

※VUCA(Volatility:変動性/Uncertainty:不確実性/Complexity:複雑性/Ambiguity:曖昧性)

このような不透明な時代の中、一部のリーダーだけに頼った組織では、次々に待ち受ける困難を乗り越えていくことはできないでしょう。

VUCAの時代を生き抜いていくのは、リーダーの意思決定に部下が従う組織ではなく、多様な価値観を有する従業員全員がオーナーシップを持って仕事に向き合い、みんなでアイデアを出し合い、最適な答えを導き出していく組織であるはずです。

オーナーシップと言うと、経営者やリーダーに求められる資質のように思われがちですが、その認識は間違いです。特にこれからの時代においては、年齢や役職、ポジションにかかわらず、すべての従業員が備えるべきものだと言えるでしょう。

オーナーシップを持っている人の特徴とは?

実際にオーナーシップを持っている人にはどのような特徴があるのでしょうか。オーナーシップのある人の共通点としてよく言われるのが以下の4点です。

■オーナーシップがある人は主体性がある

オーナーシップがある人の最大の特徴は、いかなるときも当事者意識を持ち、主体的に行動できることです。自分で考えて判断するので上司の指示を待たずに行動することができますし、自分自身のスキルを向上させるために努力することができます。

▼主体性については、以下の記事でも詳しく解説しています。
主体性とは?自主性との違いや高めるコツについて徹底解説!​​​​​​​

■オーナーシップがある人はチームのために行動できる

チームのために行動できるのも、オーナーシップのある人の共通点です。オーナーシップのある人は、自分の担当業務で成果を上げるのはもちろん、マネジャーの立場になくても、チーム全体の成果に対して責任感と当事者意識を持っています。

常に「チームとして成果を上げるために自分は何ができるのか?」という視点で考え、行動に移すことができるのが特徴です。このような従業員の存在は周囲にも良い影響を及ぼすため、チーム全体のモチベーションアップにもつながります。

■オーナーシップがある人は自分の役割を認識している

オーナーシップのある人は、自分が与えられた役割を理解したうえで、仕事に取り組むことができます。会社が目指すゴールやビジョンから逆算して自分が果たすべき役割を正しく認識しており、その役割を全うすることができます。

■オーナーシップがある人は周囲に頼ることができる

オーナーシップがある人は自分を客観視できており、自分の強みも弱みも正確に把握しています。そのうえ、業務を効率的に遂行するにはチームワークが重要なこともよく理解しています。

そのため、自分が苦手なことや、スキル・力量が足りず助けが必要なときは、ためらうことなく周囲に頼ることができます。独りよがりに業務を進めることがなく、周囲と良好な協力関係を築くことができるのも、オーナーシップのある人の特徴です。

上記の特徴だけでなく、そもそもの前提として組織を「関係世界観」で捉えることが重要です。つまり、組織活動においては、メンバー1人1人の「関係性」がポイントになってくるため、個々人がオーナーシップを持って周囲と関わることが必要です。

従業員のオーナーシップを育むメリットとは?

従業員のオーナーシップを育むことができれば、組織全体にとって大きなメリットとなります。オーナーシップの育成がどのようなメリットをもたらすのか知っておきましょう。

■未来のリーダーを育成できる

オーナーシップとリーダーシップは異なる概念ですが、チーム全体の状況や成果を「自分ごと」として捉えて主体的に行動するオーナーシップは、リーダーにとっても欠かせない姿勢です。

従業員のオーナーシップを育むことができれば、必然的にリーダーに必要な資質が備わります。未来のリーダー候補を育てたいのであれば、従業員一人ひとりのオーナーシップを伸ばすことが重要です。

■組織全体の生産性が高まる

従業員がオーナーシップを備えることで、自分の仕事に誇りを持てるようになり、常に主体的に仕事に取り組めるようになります。

また、責任感が強くなるため、簡単に仕事を投げ出すようなことがなくなります。

さらに、自分だけでなく所属するチーム全体のパフォーマンスに目を向けられるようになるため、オーナーシップのある従業員が増えれば、結果として組織全体の生産性向上につながります。

■競争力の高い組織になる

従業員にオーナーシップが備われば、上司の指示待ちになるようなことはありません。上司が指示をしなくても自ら考えて行動できますし、自ら考えることでアウトプットのクオリティも上がります。

従業員の行動のスピード・質が高まれば、必然的に組織の競争力は底上げされていくはずです。

■離職率が低下する

オーナーシップのある人は、会社の理念や存在意義を深く理解したうえで働いており、会社に対する満足度やエンゲージメント(愛社精神)が高いのが特徴です。

また、周囲から必要とされていることを実感できており、仕事に対するやりがいやモチベーションを維持しやすい状態にあります。このような人は簡単に仕事を辞めることがないため、離職率の低下が期待できます。

■顧客満足度が向上する

オーナーシップを持った従業員は組織の一員としての責任感が強く、常に顧客との関係性を意識して仕事に取り組みます。顧客のニーズをより深く理解し、ニーズを満たそうとする努力を惜しみません。また、オーナーシップを持った従業員は自分の仕事が組織の成功に直結すると認識しているため、精力的に働き、自己成長に努めます。このような姿勢は顧客に対するサービスにも反映されるため、多くの従業員がオーナーシップを持って働くことで顧客満足度の大幅な向上が期待できます。

■リスクを最小限に抑えられる

オーナーシップを持った従業員は組織の成果に対する責任感が強く、常に注意力を働かせて業務に取り組んでいます。そのため、ヒューマンエラーや不注意によるリスクを低減することができます。また、自ら積極的に問題解決に取り組むとともに、リスクを予測して早期に対処する能力を持っています。オーナーシップを持った従業員が増えることで、組織全体のリスク管理が強化され、リスクの影響を最小限に抑えることができるでしょう。

部下のオーナーシップを育む方法

部下のオーナーシップを強化するためには、オーナーシップが育ちやすい環境を構築することが重要です。様々な方法が考えられますが、特に効果的だとされているのが部下に権限委譲することです。部下自身にアイデアを実現する機会や、自ら判断・決定して行動する機会を与えましょう。権限委譲をすることで部下は自分の仕事に対して責任や使命感を持つようになり、自分の判断やアイデアが組織全体に影響を与えることを実感することでオーナーシップが育まれていきます。権限委譲(エンパワーメント)については、以下の記事で詳しく解説しています。

>> エンパワーメント(権限委譲)とは? 定義や導入のメリット・デメリット、運用事例を紹介
https://stretch-cloud.lmi.ne.jp/column/0119

また、部下に対する適切な評価・フィードバックも大切です。部下の成果を正しく評価し、具体的なフィードバックを提供しましょう。肯定的なフィードバックで成果を称えるだけでなく、改善を求めたり成長の機会を示したりすることも重要です。良質なフィードバックをおこなうことは、部下のオーナーシップを高める助けになるでしょう。

オーナーシップを身に付ける研修等はストレッチクラウドへ

ここまでオーナーシップの定義や必要性、オーナーシップを身に着けるためのポイントについて説明いたしました。

弊社のストレッチクラウドでは、自組織をオーナーシップある組織に導くようなマネジメント人材を育てるために、 まず、研修を通して事前に役割理解や役割遂行のための観点付与を行います。

その後、360度評価によって周囲からの期待と満足を可視化し、役割遂行に向けた自己課題は何か/課題を解決するためのアクションプランは何かを明らかにするというワークショップを継続的に実施します。 結果として、マネジメント人材になるための自立的な成長サイクルを実現しています。

ストレッチクラウドの詳細は、以下のサイト・記事で詳しく解説しています。

▶ストレッチクラウドの詳細はこちら
https://stretch-cloud.lmi.ne.jp/service

まとめ

VUCAの時代においては、環境変化が激しいからこそ、一人ひとりがオーナーシップを持って仕事に取り組み、キャリアを歩んでいくことが重要になります。ただ、オーナーシップを育むだけでは、組織全体の成果が高まらないことも多くあります。

一人ひとりの従業員がオーナーシップを持つと同時に、魅力的な組織をつくり、一人ひとりを惹き付ける組織をつくることが重要です。

強い個人を束ねることで、より大きな組織成果を創ることができ、環境変化に強い組織をつくることができます。 従業員のオーナーシップを高めることで、あらゆる困難に打ち勝てる組織を作っていきましょう。

よくある質問

オーナーシップとは?

ownership(オーナーシップ)の「owner」は、英語で「所有者」を意味します。つまり、オーナーシップとは、個人が仕事やミッションを自らの意志で「所有している」状態のことで、当事者意識を持って向き合う姿勢のことを言います。

リーダーシップとオーナーシップの違いは?

リーダーシップがチームや他者に対する姿勢であるのに対し、オーナーシップは自分自身に対する姿勢であるという点で両者は異なります。

今、オーナーシップが求められる理由とは?

VUCAの時代の中、一部のリーダーだけに頼った組織では、次々に待ち受ける困難を乗り越えていくことはできないため、リーダーの意思決定に部下が従う組織ではなく、多様な価値観を有する従業員全員がオーナーシップを持って仕事に向き合い、みんなでアイデアを出し合い、最適な答えを導き出していく組織を作っていく必要があるからです。

執筆者:LM編集部
執筆者:LM編集部
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