変革期にあるテレビ業界を生き抜くため、
管理職とメンバーの相互理解を促進した

讀賣テレビ放送株式会社

人事局 副部長 小島 康裕 氏
人事局 兼 経営企画局 星野 高久 氏
事業内容 放送法による基幹放送事業 ・放送番組の企画、制作及び販売 など
企業規模 589名(2022年3月31日現在)
担当コンサルタント 株式会社リンクアンドモチベーション 松枝 可良子
導入サービス ストレッチクラウド
各種階層別研修

課題

  • 事業環境が大きく変わるなか、「今までと同じ戦い方ではいけない」という危機感があり、管理職には今まで以上にメンバーの納得感を促進し、提案を後押しするマネジメントが必要になると感じていた。

  • ボトムアップの動きを促すため、社員の挑戦や成長を支援できる組織づくりが必要だった。

効果

  • 研修で管理職が自分の特徴・個性を理解することで、日々のマネジメントを改善することができた。

  • 研修後にきめ細かいフィードバックがあるため、気づいたことや学んだことを確認しやすい。

  • ストレッチクラウドを活用して管理職が自分自身の成長を定点観測することで、研修との相乗効果を生み、さらに成長が加速することを期待している。

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近畿2府4県の地上波テレビ放送を主力事業とする放送局

「事業および部署の概要」

星野氏:弊社は関西を拠点とする放送局として、近畿2府4県の地上波テレビ放送を主力事業としていますが、最近では映像コンテンツを活用した様々なビジネス展開を行うなど、新しい分野への開拓にも力を入れています。映像コンテンツはテレビで放送して終わりではなく、たとえば海外の放送局や配信事業者に販売するなど、ビジネスとしての広がりを持っています。イベントなども含め、読売テレビのリソースを最大限活用した、様々な展開にトライしていく必要があると考えています。

そのなかで私たち人事は、人材の採用や育成、人事制度の構築などを担う部門として社員のエンゲージメントや働きがいを高め、社員の挑戦を縁の下で支えていくのが役割であると認識しています。

今までの延長線上では、この変革期を生き抜いていけない

「事業や組織の課題」

小島氏:弊社はテレビ事業をビジネスの根幹としており、この軸は当面変わらないと思いますが、星野が申し上げたように、今後はもっと視野を広げてデジタル配信や海外への映像コンテンツ販売など、様々なことに挑戦していかなければいけません。

今までは、地上波という比較的狭いライバル関係のなかで戦ってきましたが、事業を取り巻く環境が大きく変わっていく中で、「今までと同じ戦い方ではいけない」という危機感がありました。社員の考え方から変えていく必要があり、そこは会社としても問題意識を持っていました。

星野氏:今、テレビ業界は大きな変革期を迎えています。そのうえ、どの業種にも言えることだと思いますが、先を見通すのが非常に難しい時代になっています。このような時代においては、もちろんトップダウンで「これをやるんだ」というアプローチも必要ですが、それだけでなく、ボトムアップの動きが不可欠だと考えています。

社員から「こういうことをやったほうが良いのではないか」といった意見や提案がどんどん上がってくる状態をつくるためには、社員の挑戦や成長を支援できる組織にしていかなければいけません。一人ひとりの社員が付加価値を生み出せるような組織づくりは、弊社の一つの課題だと捉えていました。

小島氏:「テレビ離れ」と言われる昨今、私たちは「テレビを観てもらうにはどうしたらいいのか?」ということを考え続けてきました。これまでは、「もっと面白いものをつくれば観てもらえるはずだ」と考えてきましたが、どうやらそれだけではないという現実があります。

もちろん、コンテンツのクオリティは常に高めていくべきですし、まだまだ伸びしろはありますが、それ以外のアプローチが求められているのが現在のテレビ業界であり、そのなかで試行錯誤しているのが弊社の現状です。

管理職に求められる役割も変わってきた

「管理職の課題」

小島氏:「これまでの読売テレビの延長線上ではいけない」「会社として変わっていかなければいけない」というなかで、その核となるのは当然、リーダーである管理職です。まずは管理職から変わることで、下のメンバーを引っ張っていってもらわなければいけません。

時代は変わり、若い世代の価値観も生活習慣も昔とは大きく変わりました。昔とは管理職に求められる役割やリーダー像も変わってきたように感じています。

星野氏:メンバーの仕事に対するスタンスや向き合い方、働き方が多様化するなか、管理職がマネジメントすべきことはどんどん増えています。今の管理職は、任された領域の業務を遂行することだけではなく、多様化するメンバーのマネジメントなど、やるべきことが山積しており、そのなかで会社の変革を担っていかなければいけない大変さがあります。

全社で体系的な研修を提供し、共通の価値観を醸成させたかった

「サービス導入の背景」

星野氏:様々なタスクを抱える管理職を支援するために、「人事としてどのようなインプットや気付きを提供できるだろうか?」というのが目下の悩みでした。「マネジメントとは?」というような形で、管理職の意義からインプットする研修も一定のニーズはありますが、おそらくそれだけでは足りません。

足りないところをいかに埋めていくかを考えたとき、一つの手段になりそうだったのが360度サーベイです。過去にも様々な研修をおこなってきましたが、360度サーベイは「周囲からの声が気付きにつながった」という感想が多く聞かれました。周囲から見た自分を知ることは、管理職が変わる一つのきっかけとして重要だと考え、360度サーベイが含まれており、管理職の成長支援ができるストレッチクラウドを検討させていただきました。

小島氏:弊社では今までも様々な研修をおこなってきました。その都度、良い研修を提供してきたと思っています。

しかし、この不透明な時代においては、みんなが同じ方向を向いて進んでいけるよう、新入社員から管理職まで体系的な研修を提供し、共通の価値観を醸成していくべきではないかと考えました。そう考えたとき、リンクアンドモチベーションのサービスが合っていると判断しました。

過去にもリンクアンドモチベーションの研修を何度か利用させていただきましたが、事前の準備・打ち合わせが丁寧で、研修そのものも素晴らしいものでした。加えて、研修後のフォローアップも充実していました。若手社員から管理職まで、1本筋を通した研修を全社的におこなっていこうと考えたとき、リンクアンドモチベーションにお任せするのが最善だろうという判断をさせていただきました。

弊社のことを深く理解していただいているから「響く研修」になる

「リンクアンドモチベーションに感じる価値」

小島氏:リンクアンドモチベーションは、営業の方も細かくサポートしてくださいますし、研修の講師の方もすごく情熱を持って導いてくださいます。

一般的な研修は1回受けたらそれで終わりという「その場限り」のものが多く、弊社もそのような研修をいくつか受けてきました。そのときは「良い研修だったね」と喜んで帰るのですが、持続的な効果を感じられることはあまりありませんでした。しかし、リンクアンドモチベーションのサービスは今申し上げたとおり、研修後もきめ細やかなフィードバックがあります。

また、リンクアンドモチベーションとのお付き合いは約5年になりますが、お付き合いが長いぶん、読売テレビのことを深く理解してくださっていますし、同じ講義を受けた受講生も増えています。そのような意味でも、安心してお任せできる存在になっています。

星野氏:受講者に響く研修には、いくつか共通する要素があると思っています。コンテンツの質が良いことや講師のスキルが高いことはもちろんですが、それ以上に重要なのが、会社の社風や組織の特徴を理解したうえでアジャストしてくれることです。それができている研修は、より効果的で満足度の高いものになるのだと思います。

その点、リンクアンドモチベーションの研修はコンテンツや講師も良いし、さらに弊社についても深く理解していただいていますので、総合的にクオリティの高い研修だなと実感しています。

自分の特徴を客観視することでマネジメントを改善できた

「得られた成果」

小島氏:研修を受けた管理職からは、「自分のマネジメントの癖を把握できた」「自分も認識できていなかった長所・短所に気付けた」といった声が聞かれます。「自分の特徴や個性を理解することで、日々のマネジメントを改善していける」という感想は、ほとんどの管理職からもらっていますね。

昨年の新任部長研修のときは、私が受講者のアンケートを取りまとめました。「変えなければいけないところが分かった」「やるべきことが見えた」というようなコメントが多く見受けられました。受講者は総じてポジティブな受け止め方をしており、「納得感のある内省」ができた有意義な研修だったと思います。

管理職の変化や成長を中長期で見守っていける

「ストレッチクラウドの価値」

小島氏:管理職自身が、360度サーベイの結果の推移を振り返っていくことで、自分の変化・成長を定量的に把握できるのはストレッチクラウドの大きな魅力だと感じています。研修の時だけでなく、自分が振り返りたいときに手元で振り返りができることも良いですね。

星野氏:研修には様々な実施形態があり、たとえば丸々1週間、長い時間をとってがっつり管理職研修をする企業もあると思うのですが、弊社の場合、管理職が何日も現場から抜けてしまうのは現実的ではありません。

それよりは定期的な研修や振り返り機会を設けることで、定点観測をしていく流れをつくっていきたいので、その点はストレッチクラウドに大きな期待をしています。研修と研修の間を繋ぐことで、研修の効果を高めながら、中長期で管理職が自身を振り返る機会を作っていければと期待しています。

人事も管理職と一緒になって、挑戦や成長が促される組織をつくっていきたい

「今後目指していきたい成果、組織像」

小島氏:弊社の管理職は、基本的にみんな前向きに仕事をしており、逆風とも言える時代のなかで新しいものを生み出していこうと頑張っています。今後は、プレーヤーとしてだけでなく、リーダーとして若いメンバーを引っ張って、会社を変えていってもらいたいですね。会社の隅から隅まで、誰もが挑戦意欲にあふれていて、読売テレビをもっと前へ進めていこうという気持ちで満たしていってほしいなと思います。

星野氏:多様なメンバーがいて、働き方も多様化するなかで、管理職がメンバー一人ひとりの良さを生かしていくのが難しくなっています。ですから、私たち人事も管理職に押し付けるのではなく、管理職と一緒に考えて、一緒に組織を良くしていきたいと思っています。

今後の取り組みによって一人ひとりの社員の納得感が高まっていけば、もっと成長でき、もっといろんな挑戦が生まれ、会社として新しいステージに進んでいけるだろうと、そんな理想を描いています。

※本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞や場所等は取材当時のものです。

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