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目的意識の重要性とは?社員に目的意識を持たせる方法3つ

従業員が目的意識を持つことで仕事に対するモチベーションが高まり、成果も出やすくなります。しかしながら、目的意識が希薄な従業員に頭を悩ませている経営者・管理者の方は少なくありません。今回は、目的意識の重要性とともに、従業員に目的意識を持たせる方法について解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.目的意識とは何か?
  2. 2.従業員が目的意識を持てない理由
  3. 3.従業員が目的意識を持つ重要性と4つのメリット
  4. 4.従業員に目的意識がないとどうなる?
  5. 5.従業員に目的意識を持たせる3つの方法
  6. 6.管理職研修・育成ならストレッチクラウド
  7. 7.まとめ
  8. 8.目的意識に関するよくある質問
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目的意識とは何か?

目的意識とは、自分の行動の目的を明確に自覚できている状態のことを言います。ビジネスにおいては、「その仕事を何のためにおこなうのか?」をしっかりと認識できていることが「目的意識を持っている」状態だと言えます。

ここで言う目的とは、最終的に成し遂げたいことであり、ゴールと言い換えることもできます。ゴールを見据えて走っている人と、ただ「走れ」と言われて走っている人では大きな差が生まれるのは言うまでもありません。

従業員が目的意識を持てない理由

従業員のなかには、なかなか目的意識を持てない人もいます。従業員が目的意識を持てない理由としては、以下のような点が挙げられるでしょう。

企業として理念やビジョンが定まっていない

企業としての理念やビジョンが定まっていない状態だと、従業員も自社がどのような方向性で企業活動をおこなっているのかが分かりません。このような場合は、「何のために仕事をしているのか?」が分からないので、目的意識を持つこともできません。

失敗を恐れて自主性を失っている

私たちは、自主性を失っているときは目的意識を持つこと自体が難しくなります。仕事においても、失敗を恐れて自主性を失っている従業員は、目的意識を持ちにくい傾向にあります。従業員に目的意識を持たせるためには、失敗を成長の糧とするような企業文化をつくり、従業員の自主性を育むことが大切です。安心してチャレンジできる環境があることで、自ら目的に向かって行動できるようになるでしょう。

従業員が目的意識を持つ重要性と4つのメリット

従業員が目的意識を持つことでもたらされるメリットとしては、主に以下の4点が挙げられます。

①目的意識を持つとモチベーションが上がる

何のために仕事をしているのかが分かっていない従業員は、言われたとおりに作業をこなすだけの働き方になるので、価値を生み出したり生産性を向上させたりすることは期待できません。しかし、仕事の目的が明確になっていれば、目的を達成したときのイメージが具体的になり、仕事に対するモチベーションが高まります。そして、実際に目的を達成できればさらにモチベーションが向上し、より高い成果を目指して努力するという好循環が生まれます。

②目的意識を持つと仕事の軸がブレにくくなる

日々仕事をしていると、状況が変化したり、自分自身の内心に変化があったりするものです。このようなときに明確な目的意識を持っていないと、いつの間にか仕事の方向性が分からなくなり、迷路に迷い込んでしまうことがあります。しかし、目的意識を持っていれば、最終的に目指すところがイメージできているので、仮に経路から外れてしまったとしてもすみやかに軌道修正することができます。

③目的意識を持つと作業効率が向上する

目的意識が強い従業員は、常に「目的を達成するためにより効率的・効果的な方法はないか?」と考えながら仕事をしています。業務の無駄があるなら削減し、少しでも早くゴールに到達したいと思っています。このような姿勢で仕事に取り組むようになれば、自ずと作業効率や生産性は高まっていくでしょう。

④目的意識を持つと社内の活気やチームワークが高まる

目的意識を持った従業員が増えるということは、同じ目的に向かって進む仲間が増えるということです。そのため、自然とチームワークが向上します。また、目的達成に向けた意見交換が活発になるなど、社内が活気づいて一体感が高まっていきます。

従業員に目的意識がないとどうなる?

ドストエフスキーは『死の家の記録』という作品で、「もっとも残酷な刑罰は、徹底的に無益で無意味な労働をさせることだ」と言っています。人は、意味・意義が分からないことを繰り返すことに耐えられない生き物です。

企業によっては、上層部だけが目的を共有し、現場には数値目標ややるべき仕事だけが伝達されているケースもあります。このような場合、従業員に目的意識を持たせるのは難しいでしょう。その結果、従業員は何のために仕事をしているのかが分からず、ただ目の前の仕事をこなすだけになります。このような状態では従業員もモチベーションを維持しにくいため、短期的には数値目標を達成できても、長期的に業績を伸ばしていくのは難しくなるはずです。

従業員に目的意識を持たせる3つの方法

従業員に目的意識を持たせるための方法についてご説明します。

①企業理念やビジョンを明確にし、従業員に共有する

従業員に目的意識を持たせるためには、単に数値目標だけを提示するのではなく、理念・ビジョンを明確にして、それを従業員に浸透させることが先決です。理念・ビジョンという形で会社の目的や仕事の意義を伝えることで、従業員にやる気を起こさせたり、ワクワクした気持ちを持たせたりすることができます。必然的にモチベーションが高まり、自ら「どうすれば目的を達成できるのか?」を考えて行動を起こすようになるでしょう。

②目的を実現するための経営計画を策定する

企業理念やビジョンを明確にしたら、それらを実現するための経営計画を策定します。具体的な経営計画を示すことで、組織ごとの重点目標や個人の目標も定まってきます。個人の目標設定で重要なのは、従業員自らに目標を立てさせることです。会社から与えられた目標は他人ごととして捉えがちですが、自分で立てた目標であれば強い目的意識を持って主体的に取り組めるはずです。最終的には、上司が調整・修正する必要があるかもしれませんが、基本的には従業員自らに目標や行動計画を提案させるようにしましょう。

③従業員の目標を共有する

従業員が目的意識を持ち、それを維持していくために重要なのが、個人の目標を社内で共有することです。情報共有ツールなどを活用して目標をシェアすることで、誰がどんな目標を持って仕事をしているのかが可視化されます。その結果、社内の連携やコミュニケーションが活性化し、業務効率や生産性の向上にもつながっていくでしょう。従業員も自らのコミットメントを他のメンバーと共有することによって責任感がともない、さらに高い目的意識を持って働けるようになるはずです。

管理職研修・育成ならストレッチクラウド

ここまで、目的意識を持つ方法について説明してきました。全社員が日々の業務の中での目的意識を持てている状態が理想的な状態ですが、タスクやTODOに追われ、目的意識を見失っていくことが多いことも事実です。

この事実を乗り越えるためには、管理職が会社の大目的と社員の日常業務を接続出来るようにすることが大切です。具体的には、企業理念やビジョンを日常業務と接続して語ることや、社員一人ひとりの特性に合わせて伝え方を変えることなどが必要です。ただし、多くの管理職はこれまでの経験の中でそのようなことを意識しておらず、苦手としている人も多いというのが実態でしょう。

もちろん、管理職の仕事は企業理念やビジョンと日常業務の接続し、社員のモチベーションを高めることだけではありません。日々の業務管理や業務設計など多岐にわたります。ですが、全ての業務の課題解決に注力することは現実的ではありません。

ストレッチクラウドでは、まず、研修を通して事前に役割理解や役割遂行のための観点付与を行った後、360度評価によって周囲からの期待と満足を可視化し、役割遂行に向けた自己課題は何か/課題を解決するためのアクションプランは何かを明らかにするというワークショップを継続的に実施することで、結節点人材の自立的な成長サイクルを実現します。

▼ストレッチクラウドの詳細についてはこちら
https://stretch-cloud.lmi.ne.jp/

まとめ

従業員が目的意識を持って仕事に取り組んでいるかどうかで、仕事のスピードやクオリティは大きく変わってきます。理念・ビジョンや経営計画をあらためて見直すとともに、従業員への浸透を図ることで、目的意識を持って働ける環境を整えていきましょう。

目的意識に関するよくある質問

Q:目的意識と当事者意識の違いは?

当事者意識とは、あらゆる物事を自分の責任と捉え、主体的に働きかけをしようとする意識のことを言います。「誰かがやってくれるだろう」「自分とは関係ない」といった他責思考ではなく、自分ごととして問題や課題に取り組む姿勢です。当事者意識を高めるためには目的を持つことが不可欠なので、その意味で、当事者意識と目的意識は表裏一体のものだと言えるでしょう。いずれも、ビジネスパーソンとして成長するためには不可欠のスタンスです。

Q:目的意識の重要性を説いた「3人のレンガ職人の話」とは?

3人のレンガ職人の話は、端的に言えば次のような内容です。3人のレンガ職人に「あなたは何をやっているのですか?」と聞いたところ、1人目の職人は「石を積んでいます」と答えました。2人目の職人は「教会を作っています」と答えました。3人目の職人は「地域の人々を笑顔にする場所を作っています」と答えました。この3人では、仕事をする目的意識がまったく違います。もっとも高いモチベーションで働き、もっとも優れた成果を残すのは3人目のレンガ職人であることに疑いはないでしょう。


執筆者:LM編集部
執筆者:LM編集部
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