catch-img

スタンスとは?ビジネスなどでの意味・使い方、類語を解説!

ビジネスシーンでは、「スタンス」という言葉がよく使われますが、ニュアンスがいまいち分かっていないという方もいるかもしれません。今回は、「スタンス」という言葉の正しい意味やシーン別の使い方、使う際の注意点などについて解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.スタンスの意味とは?
  2. 2.スタンスのシーン別の意味
  3. 3.スタンスの使い方と例文・注意点
  4. 4.知っておきたいスタンスの類語・言い換え語
  5. 5.ビジネスにおいて必要とされるスタンスとは?
  6. 6.ビジネススタンスが確立されていないことで起こる問題
  7. 7.ビジネススタンスを身に付けるには?
  8. 8.管理職研修・育成ならストレッチクラウド
  9. 9.まとめ
  10. 10.スタンスに関するよくある質問
  マネジメントコミュニケーション研修 メンバーが「やらされ感」を感じている状態ではパフォーマンスを発揮し続けることは出来ません。 目指すゴールに向けて「やらされ感」ではなく「やりたい」「やれそう」を感じさせるために、魅力付けを行ったり、達成可能性を伝えるコミュニケーションが必要です。 本研修では、マネジャー自身の経験や勘を頼りとしたコミュニケーションではなく、 再現性のあるアプローチによりメンバーのモチベーションを高める方法を習得します。 管理職研修・育成ならストレッチクラウド

スタンスの意味とは?

スタンスとは、英語に由来するカタカナ語で、「態度」や「立場」という意味を持つ言葉です。英語の「stance」は、辞書によると「(野球・ゴルフなどの打者の)足の位置、スタンス、姿勢」と「(社会問題などに対する)姿勢、態度」という2つの意味を持っています。このように、カタカナ語のスタンスは英語のstanceとほぼ同じ意味だということが分かります。スポーツの文脈で使われる場合以外は、態度や姿勢、立場という意味で使われることがほとんどです。

スタンスのシーン別の意味

スタンスという言葉は、使われるシーンによって微妙に意味が変わってきます。

①ビジネスシーンにおける「スタンス」

ビジネスシーンにおいては、主に「態度」「姿勢」という意味でスタンスという言葉が使われます。たとえば、「仕事のスタンス」と言えば、「仕事に対する態度・姿勢」という意味になります。また、「立場」という意味でスタンスという言葉を使うこともあります。この場合は、「プロジェクトリーダーとしてのスタンス」「中立的なスタンス」など、ポジションや立ち位置のことを示しています。

②日常生活における「スタンス」

日常生活におけるスタンスの使い方も、ビジネスシーンにおける使い方とほぼ同じです。趣味やダイエットに取り組む姿勢、人間関係における姿勢、生き方そのものなど、対象は限定されません。なお、ビジネスでは一般的に使われる言葉ですが、日常生活においてスタンスという言葉を使うと、やや鼻につくと感じる人もいるようです。

③スポーツにおける「スタンス」

スポーツにおいて、スタンスという言葉は「立ち方」「構え」などの意味で使われます。ゴルフや野球、テニスなど、構えが重要なスポーツではよく使われる表現で、足の幅を広げることを「スタンスを広くとる」と言ったりします。

スタンスの使い方と例文・注意点

スタンスという言葉の使い方や例文をご紹介します。スタンスという言葉を使う際の注意点も押さえておきましょう。

使い方と例文

スタンスという言葉は、主に「~としてのスタンスをとる」「〜なスタンスで」といった言い回しで使われます。ビジネスシーンにおける「スタンス」の例文をいくつかご紹介します。

  • 値下げ交渉には応じないスタンスを貫く。
  • マネージャーとしてのスタンスでミーティングに参加する。
  • 彼の仕事に対するスタンスはいかがなものか。

1つ目の例文では「姿勢」、2つ目の例文では「立場」「ポジション」、3つ目の例文では「態度」「姿勢」の意味で、スタンスという言葉が使われています。

注意点

スタンスは物事に取り組むときの意識を表す、精神的なニュアンスを含んだ言葉です。基本的には、目に見えないものを対象とするため、「大きい・小さい」で修飾することはできません。そのため、「スタンスが小さい」「スタンスが大きい」といった表現もしません。一方、スタンスの類語である「態度」は立ち居振る舞いなど、目に見えるものも対象にするため、「態度が大きい」など大小で修飾するケースもあります。

知っておきたいスタンスの類語・言い換え語

スタンスの類語や言い換え語について解説します。幅広い表現を習得し、状況に応じて使い分けられるようになるとコミュニケーションも円滑になるでしょう。

①スタンドポイント

「スタンドポイント」は、「観点」「見地」「立場」といった意味を持つ言葉で、スタンスと似た意味で使われます。「これまでとは異なるスタンドポイントで考察した」というような使い方をします。スタンドポイントは論文発表などでよく耳にする言葉ですが、一般的なビジネスシーンでは意味を知らない人も少なくありません。あえて使う必要がないときは、「スタンス」や「観点」を使ったほうが伝わりやすいでしょう。

②モチベーション

「モチベーション」は、「(人が行動を起こそうという意思を持つための)動機」を表し、「意欲」や「やる気」といった意味で使われるのが一般的です。「仕事に対するモチベーションが高い」と言ったら、「仕事に対して意欲的」という意味になります。スタンスという言葉を使って「仕事に対するスタンスが意欲的だ」と表現することもできます。ただ、「あの人はモチベーション(やる気)がある」とは言いますが、「あの人はスタンスがある」とは言いません。

③立場

スタンスの一般的な言い換え表現の一つが「立場」です。「置かれている境遇や場所」という意味を持つ言葉で、様々な場面で使われます。カタカナ語を使いたくないときや、より分かりやすく表現したいときは、「スタンス」ではなく「立場」を使うほうが良いでしょう。

④姿勢

「姿勢」もスタンスの言い換え語としてよく使われる言葉で、「心構え」や「態度」という意味を持ちます。「彼女の仕事に対する姿勢は新入社員の模範になる」というように「(仕事などとの)向き合い方」というニュアンスで使われるケースが多いでしょう。

⑤見解

「物事の見方や考え方」「解釈や理解の仕方」という意味を持つ「見解」も、スタンスと似たニュアンスで使われる言葉です。自身の立ち位置を明確にしたいときなどに、「我々のスタンスは~」と言う代わりに「我々の見解としては~」と言ったりします。

ビジネスにおいて必要とされるスタンスとは?

ビジネスシーンにおいて求められるスタンスとして、一般的に重要だとされる3つの例についてご説明します。

当事者意識を持つ

当事者意識を持つことでどんな業務でも自分ごと化でき、主体的に取り組むことができます。当事者意識が高い人は問題に直面したとき、決して人任せにすることなく自ら解決策を考えて実行します。このようなスタンスは、あらゆるビジネスパーソンにとって欠かせないものだと言えるでしょう。

できる理由を探す

どんなに困難に見える仕事でも、「まずはやってみよう」「きっとうまくいく方法があるはずだ」という姿勢で取り組むことが重要です。このようなスタンスを持つ人は、たとえ失敗したとしても、やる前から「自分には無理だ」と決めつける人よりも確実に成長することができるはずです。

相手を尊重する

相手を尊重する姿勢は、ビジネスパーソンに欠かせないスタンスです。上司やクライアントだけでなく、同僚や部下、外部のパートナーなどと接するときも相手に敬意を払う姿勢は、お互いの信頼関係の礎になり、業務やビジネスを円滑なものにしてくれるでしょう。

ビジネススタンスが確立されていないことで起こる問題

ビジネスパーソンにとって、上述したようなビジネススタンスが確立しているかどうかは、知識やスキルがどれだけあるかということよりも遥かに重要です。最低限のビジネススタンスを確立できていない人は、次のような問題を抱えることがあります。

  • 言われたことしかできず、主体的に動けない
  • 他責思考で言い訳が多い
  • 前例がないことは何もできない
  • クライアントや同僚の立場に立った行動ができない

当社では、ビジネスパーソンに求められる能力を人材要件フレーム(※下図参照)として定義しており、新入社員の成長の土台作りとして、スキル開発よりもまずはスタンス形成が必要だと考えています。そのため、特に新入社員研修においては、ビジネススタンスを確立させることが重要だと考えます。

スタンスとは?ビジネスなどでの意味・使い方、類語を解説!


ビジネススタンスを身に付けるには?

新人のビジネススタンスを強化するためには、表面的な「望ましくない言動」を正すのではなく、深層に存在する「望ましくない暗黙の前提」にアプローチする必要があります。

具体的には《①「望ましくない前提」を持っていることに気づかせる、②「望ましい前提」へと導く、③「望ましい言動」が実践できるよう背中を押す」》の順番で新入社員の深層(暗黙の前提)にアプローチするステップを辿ることが必要です。(下図参照)

これらのステップを踏むためには、専門的な講師のもと、新人の状態をしっかりと捉えながらアプローチをする必要があります。

スタンス


管理職研修・育成ならストレッチクラウド

弊社のビジネススタンス研修では、専門講師のもと、上記ステップを踏みながら、新人のビジネススタンスを強化していきます。また、体感型ゲームやグループワークなどを中心とした “楽しみ”ながら“学ぶ” 体感型の「エデュテインメントプログラム」を通して、新人の望ましい言動として求められる観点を理解・習得していくことができます。下記リンクに弊社の研修内容については、概要やポイントを詳しく記載しております。


▼ビジネススタンス研修(新入社員向け)に関する記事はこちらhttps://solution.lmi.ne.jp/hr_development/c/newcomer/darwin_basic
​​​​​​​

▼ビジネス実践研修に関する記事はこちらhttps://solution.lmi.ne.jp/hr_development/c/newcomer/darwin_advance

また、新人だけではなく、高度なマネジメントが必要とされている管理職層においても、マネジメントスタンスを始めとした「スタンス」が重要になります。そのような管理職が自律的に成長するサイクルを実現し、組織と現場をつなぐ実行力を高めるサービスも弊社ではご提供しておりますので、ぜひご確認ください。

▼ストレッチクラウドに関する詳細はこちら
https://stretch-cloud.lmi.ne.jp/ 

まとめ

今回は、ビジネスシーンでよく使われる「スタンス」という言葉の意味や使い方、ビジネスシーンで求められる基本的なスタンスなどについてご説明しました。どのようなスタンスで仕事に取り組むかによって、ビジネスパーソンとしての成長速度は大きく変わってくるので、ぜひ知識やスキルと同様にスタンスも引き上げていきましょう。

スタンスに関するよくある質問

Q:ビジネスパーソンに必須のスタンスは?

上述のとおり、当事者意識やあきらめずに最後まで責任を持つ姿勢は、ビジネスパーソンに必須のスタンスだと言えるでしょう。ただ、従業員に求めるスタンスは企業によっても変わってきます。たとえば、リクルートは以下の4つのスタンスを従業員に求めています。

  • 圧倒的な当事者意識
  • 考え抜く・やり抜く姿勢
  • 広く・深く学び続ける姿勢
  • チームとしての協働を追求する姿勢

※参考:人事制度・仕組み | 株式会社リクルート 中途採用サイトhttps://www.recruit.co.jp/employment/mid-career/human-resources/

Q:スタンスとスキルはどちらが重要?

スキルが「どんな仕事ができるか?」ということであるのに対し、スタンスは「どのように仕事をするか?」ということです。どれだけ高いスキルを持っていてもスタンスが確立していない人は、仕事で成果を出し続けることはできません。スキルは目の前の仕事のクオリテイや成果につながりますが、スタンスは長期的なキャリアの成否につながります。ですから、特に新入社員にとってはスキル開発よりもスタンス形成のほうが重要だと考えるべきでしょう。

執筆者:LM編集部
執筆者:LM編集部
理念・採用・風土・制度など組織人事のトレンドを発信しています。 基本的な用語解説から、多くの企業で陥っている実態、 弊社が培ってきた組織変革技術の知見を踏まえたポイント解説まで 皆様のお役に立つ情報をお届けします。
お役立ち資料一覧

新着記事

この記事を読んだ人は、こんな記事にも興味を持っています

あなたの組織にも、課題はありませんか?

おすすめ記事

人気コラム

開催中セミナー

お役立ち資料

ページトップへ戻る