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Z世代は何歳から?特徴や注目理由も解説!

Z世代とは1996年~2015年に生まれた世代のことで、物心ついたときからインターネットやスマートフォンが身近にあったことから「デジタルネイティブ」「スマホネイティブ」とも呼ばれます。Z世代の特徴を知ることで、若手人材の獲得・育成を効果的に進めることができます。本記事では、Z世代の特徴や傾向を中心に解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.Z世代とは?
  2. 2.Z世代の特徴
  3. 3.Z世代が注目される理由
  4. 4.Z世代が求める働き方とは?
  5. 5.Z世代が働きたいと思う会社とは?
  6. 6.Z世代と上手く付き合うために、リンクアンドモチベーション
  7. 7.Z世代に関するよくある質問

Z世代とは?

Z世代(ジェネレーションZ)とは、1996年~2015年に生まれた世代のことで、Y世代(ジェネレーションY)(ミレニアル世代)の次の世代に当たることから「Z世代」と呼ばれています。日本においては、令和のスタートとともに社会人になった世代であり、年齢で言うと2022年に7歳~26歳を迎えます。

インターネットがない時代を知らず、生まれたときからネット環境が整っていることから、「デジタルネイティブ」とも言われます。また、物心ついた頃からスマートフォンが身近にあったことから「スマホネイティブ」とも呼ばれます。

Z世代の語源・由来は?

Z世代という言葉を誰が言い出したかは不明ですが、一説によると、アメリカのマーケティング業界で生まれた「ジェネレーションZ」という言葉に由来していると言われます。アメリカではジェネレーションZが人口の約25%以上を占め、今後の社会を担う世代として注目されています。このジェネレーションZが、日本では「Z世代」という言葉で広がっていったようです。

Z世代の特徴

自分らしさを大切にする

ミレニアル世代と同様に、Z世代も多様な価値観に触れながら育ってきた世代なので、広い価値観を持ち、多様性にも理解を示します。「人と違って当たり前」と考え、周囲と同じであることを良しとするのではなく、自分らしくあることを大事にします。

ブランドを選ぶときも、知名度や人気、ステータスを基準にするのではなく、「自分に合っているかどうか?」を基準にします。Z世代の消費行動はある意味、「個性の主張」と言えるかもしれません。

承認欲求が強い

自分らしさを大切にする一方で、承認欲求が強く、他者からの評価に敏感なのもZ世代の特徴の一つです。Z世代はSNSを当たり前に使いこなしますが、SNSを使う理由として「自分らしさをアピールしたい」「自分の考えや行動を受け入れてもらいたい」といった理由を挙げる人は少なくありません。また、承認欲求が強いあまり、「評価を気にしすぎてしまう」「常に、人にどう思われているのか気になる」という人も多いようです。

現実的で安定志向

ミレニアル世代は好景気の時代を経験しているため、どちらかと言うと楽観的な傾向があると言われています。一方で、Z世代は、自分の親がリーマンショックによる不景気を経験しています。また、最近で言えば、新型コロナウイルスというパンデミックにも遭遇しています。

このように、Z世代は幼年期に経済的・社会的に不安定な時期を過ごしたこともあり、ミレニアル世代より現実的で安定志向の人が多いのが特徴です。消費においてはコストパフォーマンスを重視し、就業においては安定企業を志す傾向にあります。

所有にこだわらない

Z世代は、前世代であるミレニアル世代に比べると経済的なゆとりが少なく、消費に対して慎重な姿勢を持っています。また、モノを所有する欲が少ないとも言われています。「必要なものは、必要なときに、自分が必要なぶんだけ利用できればいい」という合理的な考え方を持っており、定額制サービス、いわゆる「サブスク」を利用する人も少なくありません。

Z世代が注目される理由

LTV(顧客生涯価値)が高い

Z世代は今、世界人口の約4分の1を占めると言われています。日本は少子高齢化が進んでいるため、諸外国ほどZ世代が占める割合は高くありませんが、それでも今後、消費の中心となっていく世代であり、消費規模は右肩上がりで大きくなっていくでしょう。多くの日本企業は、LTV(顧客生涯価値)を重視したマーケティングにシフトしていますが、そのなかで高いLTVが期待できるのがZ世代なのです。

インフルエンサーになり得る

Z世代はSNSとの親和性が高く、TwitterやInstagram、TikTokなどのSNSを使いこなします。普段の消費行動でも、SNSの投稿を見て商品を購入したり、自分が購入した商品をSNSでシェアしたりするのは当たり前です。企業から見ると、Z世代は誰もがインフルエンサーになり得る存在であり、ファンになってもらうことでSNSによる拡散効果が期待できます。

貴重な働き手になり得る

日本では、少子高齢化にともない人材不足に悩む企業が増加しており、特に若手人材の獲得に手を焼いている企業は少なくありません。このようななかで、Z世代は貴重な働き手として大きな期待がかけられています。Z世代の人材をいかに獲得できるかは、今後の企業経営において非常に重要なテーマになってくるでしょう。

消費の中心は今後、ミレニアル世代からZ世代に移っていきますが、Z世代は自分の価値観に合ったものにしか興味を示さない傾向があります。このようなZ世代に対して効果的なマーケティングをおこなうためには、企業にもZ世代の人材が不可欠です。

Z世代が求める働き方とは?

仕事よりも家庭・プライベートを優先する

内閣府の調査によると、「仕事と家庭・プライベート(私生活)のどちらを優先するか?」という質問に対し、「仕事よりも家庭・プライベート(私生活)を優先する」と回答した人は全体の63.7%でした。52.9%だった2011年に比べ、プライベート優先派の人が増えていることが分かります。

※参考:特集 就労等に関する若者の意識|平成30年版子供・若者白書(概要版) - 内閣府

上述のとおり、Z世代のほうがよりプライベート重視の考えを持つ人が多いとはいえ、ミレニアル世代もプライベートを重視する人が多いと言えるでしょう。

転職に肯定的で、理想のキャリアを実現するために転職する人が多い

Z世代が育った時代は、すでに終身雇用制度は崩壊しています。そのため、一つの会社でキャリアを全うするという価値観は持ち合わせておらず、自分が理想とするキャリアを歩むために転職をするのは当たり前のことと考えています。

X世代やベビーブーム世代の人は、転職に対してネガティブなイメージを持っている人が少なくありません。しかし、世代は転職に肯定的で、「自分が望む仕事・職場ではない」「ここにいても理想のキャリアを実現できない」などと思えば、躊躇なく他の会社へ転職します。

内閣府の調査によると、「転職に対する意識」に関する質問に対し、自分の能力や適性に合わない職場ならば「転職することもやむをえない」「転職する方がよい」「積極的に転職するべきである」と回答した人の割合は、合計で72.1%にも上っています。

※参考:特集 就労等に関する若者の意識|平成30年版子供・若者白書(概要版) - 内閣府

Z世代が働きたいと思う会社とは?

多様な働き方ができる会社

Z世代の人は、多様な働き方を求めています。これは、「プライベートを充実させたい」「理想のキャリアを実現したい」「自分らしく働きたい」といった価値観の現れだと言えるでしょう。副業をしたい人、パラレルキャリアを実践したい人、プライベートや趣味を充実させたい人など、様々な価値観を持った人がいます。それゆえ、勤務体制の自由度が高い会社を望む傾向にあります。

Z世代の人材を獲得するためには、「テレワーク」「フレックスタイム」「時短勤務」「副業の許可」「休暇制度」など、多様な働き方を支援する制度や仕組みを整えることが重要です。

安定した会社

ミレニアル世代やZ世代は、就職氷河期や自分の親世代の不景気を経験しているため、幼年期・青年期に経済的に苦労した人も少なくありません。それゆえ、安定志向の人が多く、会社選びにおいても雇用の安定性を優先する傾向にあります。

ただし、「大手企業=安定企業」といった判断ではありません。「VUCA」と呼ばれる変化の激しい時代において、「大手企業だから安泰」とは言えないことにこの世代は気付いています。先行きが不透明な時代のなかでも、Z世代はこれから成長する産業や将来性のある企業を見極めて、就職・転職活動をしています。

Z世代に選ばれる会社になるには

上述したように、Z世代は転職することに抵抗がない一方、企業にとっては労働者人口が減少していく中、Z世代の人材を確保することが事業を継続するためにますます重要になってきます。

Z世代から「ここで働きたい」と選ばれ続けるためには、このような転職が当たり前で、多様な価値観を持つ個人を束ね、モチベーションの極大化と業績として成果を出すことの2つを同時実現できるマネジャーが必要不可欠です。

多様な働き方を実現できる制度の整備や、採用強化ももちろん重要ですが、入社後にZ世代が活躍できるようなマネジメントのできる人材育成や、組織風土自体を変革することも大切です。様々な方向から、「従業員に選ばれ続け、成果を生み出す会社」になるよう、施策を検討していきましょう。

Z世代と上手く付き合うために、リンクアンドモチベーション

ここまでZ世代の特徴やZ世代が求める働き方などをご説明しました。

Z世代とうまく付き合うためにリンクアンドモチベーションの新人研修はZ世代の新人に合わせたアプローチとなっております。

特に「失敗したくない」「間違えたくない」と考える令和の新人の傾向に対して、小手先のスキル付与ではなく、社会人のスタンスからアプローチをすることで納得感が高い研修となると好評をいただいております。

また、
・個々へのフィードバックにより理解促進されやすい
・インプットだけではなく、アウトプットの機会がたくさんあり、
短い時間の中でも短いPDCAを回しながら前向きにワークに取り組む熱量になりやすい
・伴走による納品クオリティが安心できる
などのお声をいただいております。

下記詳細になりますので、ご興味あればチェックください。

▼参考:新入社員向け研修
https://solution.lmi.ne.jp/hr_development/c/newcomer

Z世代に関するよくある質問

Q:Z世代とミレニアル(Y)世代との違い

A:Y世代とは1981年から1996年に生まれた世代のことで、成人時にインターネットの発展やスマートフォン、SNSの出現を経験しています。一方、Z世代にとってスマートフォンやSNSは常に身近な存在であり、Y世代以上にリアルタイムなコミュニケーションや情報共有を好む傾向にあります。また、Y世代はZ世代と同様に自己実現やワークライフバランスを重視する傾向がありますが、Z世代はより社会課題や持続可能性への関心が高いと言われます。

Q:Z世代とX世代の違い

A:X世代とは1965年から1980年代前半にかけて生まれた世代のことで、成人時にパソコンやインターネットの出現を経験しています。一方、デジタルネイティブとも呼ばれるZ世代はX世代よりもデジタルテクノロジーに習熟しており、情報へのアクセスやコミュニケーション手段に対して柔軟性を持っています。また、X世代は経済的な安定やキャリア形成を重視する傾向がありますが、Z世代は持続可能性や多様性への関心が高いと言われます。

Q:Z世代の次の世代は?

A:Z世代の次の世代は、「α世代(ジェネレーションα)」と呼ばれ、2010年以降に生まれた世代を指します。α世代は「ミレニアル世代の子どもたち」とも言われ、ミレニアル世代を親に持つのが特徴です。2022年の段階では、最年長でも12歳です。そのため、現時点でα世代の特徴を見いだすのは困難ですが、間違いなく言えるのは、ミレニアル世代の親の影響を受けて育つということです。デジタルテクノロジーとの親和性という意味では、Z世代のさらに上をいき、「クラウドネイティブ」「AIネイティブ」などとも言われます。また、前世代までとの決定的な違いが、Withコロナの時代に幼年期・青年期を過ごしていることです。このような時代背景が、どのような価値観、特徴としてα世代に現れるかは、時間とともに明確になっていくはずです。

LM編集部
LM編集部
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